最も美しいシクロスポルティフ「ラ・マーモット」参戦記 その1 2015参加 弦巻様


○ラ・マーモットって?

 毎年7月第一土曜日にフランスのアルプスで開催される、長距離市民レースの事。シクロスポルティフ、グランフォンドと呼ばれるタイプのイベントで、18歳以上なら誰でも参加可能。実業団のようなシリアスレーサーから、自分のように完走を目指す者まで、様々な楽しみ方ができる。

例年はラルプデュエズの麓の街、ブールドワザンをスタートし、ツールドフランスで数々の名勝負の舞台となったグランドン峠、テレグラフ峠、ガリビエ峠を経てラルプデュエズにゴールする、走行距離174km、獲得標高5,000mのコースだが、今年はガリビエ~ラルプデュエズ間のトンネルが崩落により通行不可となり、ブールドワザン~グランドン峠~モンヴェルニエのつづら折り~モラール峠~クロワドフェール峠~ラルプデュエズという、走行距離176km、獲得標高5,200mの特別コースとなった。当初ガリビエ峠が外れてガッカリしたが、結果的にはガリビエ峠は二日前にのんびり走って満喫できたし、特別コースは、今年のツールドフランス第1820ステージを一つに凝縮したようなものだったので、テレビ観戦がとても楽しかった。

 誰でも参加できる、と書いたがコースは数字が示す通りタフなもので、今年も世界中から7,500人がエントリーして、完走者は4,679人。2,800人以上がDNFとなったわけで、しっかりした練習と準備は必要だ。

 

○ラ・マーモットに参加した日本人選手

 ラ・マーモットは日本での知名度はまだ低いが、世界的には大人気でベスト3には入る大会。毎年11月初旬の募集開始後あっという間にソールドアウトになってしまう為、ほとんどの参加者は各国のツアーオペレーターを介して申し込む。日本では()ユーレックス、フィールズ・オン・アース(http://www.fields-on-earth.com/の久保信人氏がその権利を持っていて、現地でのコーディネイトや欧州での豊富なレース経験に基づいたアドバイスを受けることができる。

 

 久保さんを通じてラルプデュエズに集まった選手は4人。スプロケッツの斉藤さんは今年で日本人最多6回目の出場となる強者。早めに現地入りして短距離レースに参加し、新コースの試走をして入念に準備されていた。試走時の情報を我々にも伝えてくれて、これは本番でとても役に立った。

 

松戸市シクル・マーモットの近藤さんとロングライドファンの加藤さんは、共に漫画にもなったカリフォルニアのデスライド、距離207km、獲得標高4,572mを完走者で、とても楽しい方々だ。

 自分、弦巻は過去、東京~糸魚川ファストラン294kmを約15時間で、ラ・ベルナールイノー230kmを約10時間で、ツールドおきなわ100kmを約4時間で、完走した経験はある。が、ラ・マーモットをやるには五分五分だと思っていた。9年前から練習と貯金を始め、今年は1月から6月まで1,500km走り、ギアをフロントトリプルの山岳仕様にして臨んだ。(現地ではコンパクトで最大ギア30T以上の選手が大勢を占めていた。)

 荻島美香さんが参加し、しかも表彰台に上がる快挙を成し遂げた事は日本に帰ってから報道を見て初めて知った。実際の処、表彰式の時間はコース上に居たし、面識もないけれど、知っていたら現地でお祝いを言えたかもしれない。

 

 そして、我々をサポートしてくれたのが、久保さんの友人で地元アマチュアチーム監督のクリスチャン・ミレジ氏、37歳。彼の牽引するブルガンブレスのチームはフランスのトップエリートチームで、ブルターニュセシュなどにプロ選手を輩出している。

 

○前日(73日)

 朝、前日のガリビエ峠のリカバリーライドで1時間、ラルプデュエズの上にある湖まで走る。その後洗濯したりやホテルのマッサージ受けたりして過ごした。

午後は受付に行き、その後自転車にゼッケンを付け準備。斉藤さんと近藤さんは街中の本格的なスポーツマッサージに行った。かなりレベル高くて良かったそうだ。

国内のイベントに出る時は通常前日入りなので、いろいろやる事が多い。今回は時間的余裕があったので、ゆったり落ち着いた気持ちになれて良かった。

 夕食は、クリスチャン監督が調理した、胃の負担が少なく明日の力になるメニュー。アルベールビル出身の彼が作ったのは、地元独特のブラックベリーを練り込んだパスタ、トマトとモッツアレラのカプレーゼ、そしてホテルの近所でなくわざわざ自転車に乗って買ってきてくれたバゲット・パイヤス。なかなかウマカッタです。翌日にそなえ、20時には寝床に入った。

 

その2へ続く・・・





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