GW必見!  2019年ギリシャ・コルフ・マウンテントレイル ③観光地から見る歴史 その2 プリンセス・シシ―ことエリーザベトとアヒリオン宮殿


今年のゴールデンウイークの予定は決まりましたか?今年は最大十連休!少し遠出をして海外旅行をご検討されてはいかがでしょう?今回もご紹介するのは、ギリシャ・コルフ・マウンテントレイル。レベルに合わせてレースをご選択ください。お子様用のキッズレースもありますので、お一人でも、ご家族でも楽しめます。

前回から続く「観光地から見る歴史」今回はその2として、引き続きコルフ島の歴史をみていきましょう。コルフ島で最も有名なものの一つ、アヒリオン宮殿についてご紹介します。

コルフ島の中心都市ケルキラから南に約10キロの場所に、白を基調とした美しい宮殿が建っています。これがプリンセス・シシ―ことオーストリア皇后エリーザベト(日本語慣例ではエリザベート)が19世紀末に建てたアヒリオン宮殿です。





19世紀末に建てられたこの宮殿には、多くの観光客が訪れ、コルフ島の一大観光地の一つとなっています。それではここには一体何があるのでしょうか。まずは下の写真を見てみましょう。



トロイア戦争の英雄アキレウスです。表情は苦悶に満ちており、足を引きずっているように見えますね。トロイア戦争の終盤、パリスによって射たれた矢が、アキレウス唯一の弱点である踵に刺さり、まさに絶命しようとしている瞬間を表現しているのがこの銅像です。この他にもアキレウスに関する銅像や絵画が、この宮殿に多く展示されています。それもそのはず、アヒリオン宮殿(Achilleion)という言葉はアキレウス(Achilleus)から来ているからです。

アキレウスの他にもギリシャ神話に関する展示が多くあります。



分かりにくいですが、この銅像は9体あります。これはギリシャ神話の女神たちミューズの銅像です。彼女らはゼウスと記憶の女神ムネモシュネがもうけた9人姉妹で、それぞれ歴史、抒情詩、叙事詩、恋愛詩、喜劇、悲劇、舞踊、賛歌、天文を司る女神として、古くから信仰の対象となっています。

このようにアヒリオン宮殿は、外観こそヨーロッパ風ではありますが、宮殿内はギリシャ神話をモチーフにした銅像や絵画が多く展示されています。伝統的なギリシャ文化と伝統と、近代的なヨーロッパ建築が融合した空間が、アヒリオン宮殿といえますね。

さて、アヒリオン宮殿は、プリンセス・シシ―ことオーストリア皇后エリーザベトが、避寒のために19世紀末に建てたものです。オーストリア帝国の首都ウィーンの冬は寒いですから、温暖なコルフ島とを避寒地として選んだのでしょう。しかし、避寒のためだけにエリーザベトはコルフ島に滞在していたわけではありません。これは、エリーザベトの波乱に満ちた人生を見ていくとよく分かります。



日本ではエリーザベトはあまり有名ではありませんが、ヨーロッパでは絶大な人気を誇っています。その所以は1955年に公開されたロミー・シュナイダー主演の映画、『プリンセス・シシ―』によるものです。シュナイダーの美貌と、天真爛漫なシシーの姿は、ヨーロッパ中で人気になり、エリーザベトのイメージを決定づける要因になりました。しかし映画と現実は似て非なるもの。エリーザベトの人生は、どちらかといえば悲劇的なものでした。

1839年、バイエルン王国の一公爵の次女として生を受けたシシ―ことエリーザベトは、自由主義者の父マクシミリアンの元、王位継承とは全く縁のない気ままな生活を送っていました。ただ一つ他とは違うことは彼女の美貌にあります。そんな彼女に転機が訪れたのは、時の皇帝フランツ・ヨーゼフ一世が彼女を見初め、求婚を申し出たときです。皇帝の申し出を断るわけにもいかず、エリーザベトは十六歳の時に皇帝の妻となり、皇后エリーザベトとしてウィーンに行くことになりました。

彼女の試練はここから始まりました。生来の不勉強な正確と姑ゾフィー大公妃の執拗な嫌がらせ、そして宮廷の窮屈な生活も相まって、エリーザベトは次第に公の場所に姿を現すことはなくなり、何かと理由をつけてはウィ―ンを離れるようになりました。その一つがアヒリオン宮殿です。

彼女の試練は終わりません。1889年、息子であるルドルフ皇太子が自殺(一説には暗殺とも言われています)したのです。息子の自殺は彼女にとって最もショックな出来事でした。これ以来、息子の死を悼むため、黒の喪服を着るようになり、終生喪服を脱ぐことはなかったと伝えられています。そして1898年、滞在先のスイス・ジュネーブのレマン湖でイタリア人アナーキストであるルイージ・ルケーニに暗殺され、60歳の生涯を終えました。

(アヒリオン宮殿ではエリーザベトの銅像が私たちを迎え入れてくれます)


エリーザベトはこの温暖なコルフ島を気に入っていたのでしょう。晩年はアヒリオン宮殿で隠遁生活を送るようになりました。もちろん隠遁生活を送っていたからといって、彼女は怠惰な生活を送っていたわけではありません。宮殿の中に入るとわかりますが、宮殿内は至る所に鏡があることがわかります。エリーザベトはその生涯を通じて体重、体系をキープし続けており、鏡のある生活を送ることで常に自身の体を見ていたと伝えられています。

絶世の美女のであったシシ―ことオーストリア皇后エリーザベト。ウィーンから遠く離れたコルフ島・アヒリオン宮殿では彼女の人生を垣間見ることができる場所ともなっています。観光地から見る歴史を紐解いてみると、コルフ島は、古代ギリシャと近代ヨーロッパの二つの魅力が融合した場所なのです。

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