この大会は北欧の主催者が開催しているもので、中国の険しい万里の長城に挑戦してみようと世界各国から挑戦者が集まってきます。
フィールズ・オン・アースは公式ツアーオペレーターとして、万里の長城マラソンに参加する挑戦者を応援します。
今回は人工的に建築された世界最大の建築物、万里の長城の歴史などを紹介します。
万里の長城の原型は紀元前7世紀半ば、春秋時代より始まりました。春秋時代では中国はまだ統一されておらず、秦・趙・燕などの国が建立していました。それらの各国が外敵より自分の国を守ろうとして城壁を築いていました。
その後、秦の始皇帝によって中国は統一されました。近場に敵がいなくなった秦が恐れたのは北方の侵略者「匈奴」です。匈奴による侵略を防ぐため始皇帝は各国に築かれた城壁をつなげることを命じました。これが「万里の長城」の始まりとされています。
秦の滅亡後、劉邦によって漢が台頭します。漢の全盛期、7代武帝の時代に領土を大きく拡大しました。領土拡大に伴い、始皇帝が築いた長城を拡大していきました。武帝はこの基礎の頂上に外敵を監視する望楼や、焼火台などのある城砦なども設置し、万里の長城建設に大きく貢献しました。
漢以後も各王朝が万里の長城の修築・増築を繰り返し、明の時代に本格的に建設が始まりました。
明の時代は、モンゴル遠征を行う中で北方の守りを固める必要が出てきました。その際に約100年をかけて修築を続けることとなりました。この時に、西の端の寧夏から東の端の山海関までの頂上が建設され、さらにその内側に九辺鎮がおかれ、モンゴルからの攻撃に備えることになりました。これが現存する万里の長城です。

万里の長城は主要部分だけで約3000kmに達し、明以前から築かれた部分も含めると約12000kmにも及び、人類が建築した最大の建築物として世界遺産に登録されています。
今大会では天津にある黄崖関という場所でマラソンを行います。5164ステップもの階段を上り、高低差は200m近くにもなります。
黄崖関は明の時代に建設された堅牢な長城の中の一つです。かつて蘇州は首都防衛の要となっており、しっかりと造られ今でも残存する長城となっています。
歴史を感じながら駆け抜ける万里の長城マラソンは最高に気持ちいいレースになるでしょう。
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